報道規制ってあるんだなぁ

あんまこういう話を書くと右よりって思われるかもしんないけど、ネットをふらふらしてたら、今日渋谷で尖閣問題のデモのブログを発見。その記事をみてたら2500人くらいが参加したみたいで、結構大きなデモっぽい。まあこういう問題があると、街宣車とかがガヤガヤやってるのはチラホラみたことあるけど、今回みたいな感じのデモって見たのは生まれてこの方初めてなような気がする。
詳細どんなんか気になったんでyahooニュースとか国内の新聞のサイトをみたけど、全く記事になっていない…。WallStreetJournalを見に行ったらJapan関連のトップ記事になってた。それも写真が載ってて結構な数の日の丸が写ってた。海外で日本関連のトップニュースになるようなのが、googleのニュース検索してもAFP通信の記事がちょろっとあるだけで、国内の新聞社の記事は全く無し。WSJでも日本版では記事になっていない。何らかの報道規制がかかってるとしか思えない。国内で今回の一件でカチンと来てる人は結構いると思うけど、デモとかそういうのが起こってない(報道されていない)から、表立って声を上げてないだけで、こういうのが報道されて国内世論的に広がっていくのを懸念してるんだろう。そうなったら対中強硬策しか取れなくなるし、政権批判にも繋がるし、対中感情も悪化するし。
衝突のビデオ公開の話が少し話題になっているけど、個人には公開されないんじゃないかと思う。現時点で中国で一人拘束されている状態で、ビデオの公開はできないんじゃないだろうか。明らかな危険行為があったとして、公開されれば対外的に中国の面子は潰されることになるし。そうなれば対抗措置としてスパイ容疑で何らかの理由をつけて処分をされるだろう(死刑にはしないだろうけど、長期の懲役として獄中で…とかありえそう)。処分の匙加減は中国側が握ってる訳だし、結局はビデオを公開しないというのを条件に釈放されるってのが一番可能性があると思う。そうなったときのために強硬策(ビデオ公開)しか取れないのを避けて、それを許容できるレベルの対中感情の悪化に抑えておきたいというのが本音なのでは…。政権にとっては、ビデオ公開しても拘束者の厳罰によって批判されるだろうし、ビデオ公開しなくても批判されるだろうし。どっちに転んでも痛手は免れないだろうなぁ。
報道の自由って基本意識してないけど、新聞とかの記事ってのは日本であってもフィルタがかかってんだなぁって改めて気づかされる。報道されている記事でも内容を事実と意見を切り分けて、自分なりに読み解かないと報道の意見に流されるんだろうな。自分で考えるというか視点を養ってかないと、記事の意味を読み間違えることになる。
まだWSJの記事の詳細は読んでないけど、国外で今回の件をどう捉えているかちょっと気になる。日本で珍しくこういうデモが起こったという視点で捉えられているのか、それとも日本が右傾化しつつあるって視点で捉えられているのか。報道のされ方で明らかに海外の日本への見方が変わってくるし。日本国内で理にかなって正論であっても、外国にとっては自国にメリット(軍事的、経済的に日本との関係と中国との関係をを天秤にかけて)がある方向に世論形成をするだろうし。この記事からどういう方向に持って行こうとしているか嗅ぎ取るいい材料になるんじゃないかと思う。