日中ガス田問題から思うこと

 日本がとうとう試掘権を許可したという話が新聞に載っていた。とうとう日本も自国の権益は自力でしか確保することはできないことにやっと気づいたらしい。
 経済の発展とともに力を増してきた中国は日本に対してとうとう本性を現してきた。もっと前からベトナムやインドやチベットなど力の弱い国に対してはすでに本性を表してはいたが(これから伸びる可能性の高いインドとは今は和解の方向だが)、日本とも互角かそれ以上だと中国は判断したためにこのような動きになったのだろう。
 残念ながら今の日本では力の面で中国に到底及ばない。アメリカやEUレベルで互角に渡り合えるというレベルだろう。中国と渡り合うには日本はアメリカやEUと手を組んであたらなければ、中国に主導権を握られるだろう。もしこれから中国と中国近隣の国々とが地域連合を形成するようなことになれば、もはや中国を抑えきれる地域や国はなくなる。このような動きが出てきたら絶対に阻止しなければならない。
 中国が豊かになることは望ましい事だが、現状でも世界各国に張り巡らされた中国人ネットワークが存在し強い影響力を持っている状況で、かつての中華帝国のような巨大勢力の出現は避けねばならない。このような事態になれば数百年続いてきた欧米勢力が主導権を握ってきた時代が終焉しかねない。それも欧米勢力では主導権が色々な国に移り変わっていったが、中国の場合では恐らく数百年の間世界の主導権を握る事になるだろう。そのような事になれば日本は苦難の時代を迎えるだろう。下手したら無くなっているかもしれない。
 まあ悲観的な中国台頭の脅威について考えてみたが、中国が豊かになる事さえ世界にとって脅威になりかねない(経済的な意味ではない)。もし13億の中国全体が先進国並の生活水準になった時恐らく地球環境は破滅しているだろう。環境云々の前にエネルギーや食料や水が足りるのかという問題もある(そうなった時国家間のエネルギーや食料や水の争奪が起こりかねない。現時点からエネルギーに執着して資源確保に努める中国は賢明だ。)。
 地球の未来のためにひいては人類存続のために中国全体が豊かになってはいけないのかもしれない。

今日の買い物:飯400円+タバコ300円なり