広島

 広島への原爆投下から今日で60年目である。亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
 広島への原爆投下に対する評価について今でも色々な考え方があると思う。落としたアメリカが悪い、戦争始めた日本が悪いなど。歴史の色々な出来事は時系列的に互いに関連しているので単発の出来事なら評価できるだろうが、第二次大戦というような大きなくくりとなる色々な出来事が複雑に絡み合い評価することが難しい。原爆投下について考えてみると原爆投下は単発の出来事として考えるとことができると思う。アメリカがなぜ原爆を落としたのかと考えてみると、戦争終結を早めるためというのがアメリカの主張である。戦争終結を早めさせたというのは間違ってはいない。しかしそのために1つの都市を消し去るということが正当化できるとは思えない。アメリカの本音とすれば莫大な開発費と投じた原爆を実際に使うことなく戦争を終わる事はできなかったというのも大きいと思う。
 こうしてみるとアメリカが悪いような気がしてくるが、これはあくまでも今の視点から見てということだと思う。実際に当時の視点から見れば、アメリカと日本は戦争をしている訳であり、法に触れない限り何をしてもよい状況であり、それまでに無かった新兵器を使うことは問題ありとはいえないだろう。戦争はきれい事で語れるようなものではない。原爆投下は戦争というものが生み出した悲しい出来事だと思う。そこにアメリカが悪い日本が悪いというものは介在しない。そのためにもこれからの日本が戦争しか道が残されないような状況に陥らないように今生きている者達は努力しなければならないし、それが戦争の犠牲になった人々への努めであると思う。

今日の買い物:飯900円+飲み物100円+漫画400円+銭湯400円なり