歴史が現実に…

とうとう歴史が現実になってしまいそう。歴史の授業で学んだ「世界恐慌」が現実味を帯びてきてしまった。まさか自分が生きている時代にこんな時代を迎えることになろうとは…。予想以上に展開が早い。来年くらいだと思ってたし、もっと緩やかな変化だと思ってた。今から思えば、嵐に備えるって話がちらほらしてたらか、ある程度予想されていたのかもしれないが。この後、世界恐慌バブル崩壊並に下がるのか、それとも落ち着きを取り戻すのか。バブル最高値とバブル後最安値を考えると、前者な気がしてならない。それも世界中で起こったらどうなるんだろ。
日本のバブルへの対処法が役に立つって話があるけど、日本の経験が通用する事態じゃないと思う。バブル崩壊のときは、日本がダメだっただけで、世界中がダメだったわけではないし。経済が判っているわけじゃないけど、公的資金を投入して信用不安を解消したとしても、実体経済が回復しなきゃどうにもならないんじゃ。今回は何によって実体経済が回復するんだろうか。戦争での回復ってのが無しで、世界恐慌からどう立ち直ってゆくんだろう。世界恐慌のときに、当時のアメリカが本格的に回復するのが第二次大戦の軍需景気だったし。もし今起こっている事態が1929の世界恐慌並みだったとしたら、かつてのように経済苦境→ブロック経済化→国家間の対立→世界大戦って道筋になるんだろうか(世界大戦は無いだろうけど。もし起こったら終わりだし。)。それでも経済が苦境になると世の中が柔軟さを失ってくるだろうなぁ。これから本格的な恐慌にならないように、マネーVS現実の世界のありとあらゆる手を使っての体力勝負が始まるんだろうけど。サブプライムの現時点での損失が140兆円とかで、バブル崩壊後みたいに優良とみなされていたものまで傷み始めたらどうなるんだ。起こる事態に対応するための資金はどこらか捻出するのか。事態が深刻化したら預金封鎖とか禁じ手を使うんだろうか。
今回の事態で現時点では比較的日本の傷が浅いっていうのは不幸中の幸いかも(ある意味ではあの時期に失われた10年を経験して良かったのか。)。それでも相当な打撃受けるんだろうな。1929年以上に世界中が絡み合うなかで、日本だけが無事には済まされないだろうし。それに80年近く恐慌がたまたま無かった分、起きたときの影響も大きいんじゃないかと思う。世界恐慌にまで発展したら1929年の世界恐慌以上に深刻になるんじゃないだろうか。
個人の生活レベルで世界恐慌の後に実際に何が起こり、どう対処したのか。でもそれを知っているあの時代に生きた人たちは、今の時代ほとんどいない。もし世界恐慌になったら、あの時代に起こったことで、今生きている大多数の人が味わったこともないことが、起こってゆくのだろうか。なまじあの時代に興味があったゆえ、今後どう進んでゆくか恐ろしい。でも意外とすんなり事態が収まったりするのかも。頼むからあの時代をトレースするようなことにはならないで欲しい…。とりあえずあと5年くらいは大地震来ないでよ…。